【知財書紹介】知財業界初心者におすすめしたい本(2023年5月更新)

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私が読んだ知財本をまとめています。知財本は値段が高めであり、法改正等もあるので、ちょっと考えてから買う方が多いと思います。個人的な「おすすめ対象」を含めてのレビュー形式にしていますので、ご参考にしてください。
また、おすすめ本があればぜひコメントください!みんなで共有しましょう。

特許・知財に触れる1冊

それってパクリじゃないですか? ~新米知的財産部員のお仕事~

日テレでドラマ化された話題の作品。
知財部にフォーカスを当ててくれた良い作品だと思います。

知財実務書

特許出願 新・拒絶理由通知との対話 第2版

初めての拒絶理由対応の際に、職場の弁理士の方にお勧めしていただいた本、良書です。
拒絶理由を通して、審査官が伝えたいことはなにか、出願人側が考えることは何か、について、例を交えつつ語り口調で解説しています。特に、本願発明とは全然ちがう引例を引かれた場合の着眼点については大変勉強になりました。
本書は条文の解説という意味合いは薄いので、2014年発行の第二版でも問題はありません。

技術者・研究者のための 特許の知識と実務[第4版]

本書は、企業で働く技術者・研究者向けに、特許制度の概要、取得に向けて考えること等が分かりやすく説明されています。また、発明提案書の作り方にも触れており、実務に則した解説がされています。
本著者の高橋政治先生は、知財教育にも力を入れられている方であり、知財実務情報LabというWebサイトを通して、ノウハウ・知見等を積極的に発信されています。
技術者と話をする際などに、本書を交えて説明することで、より納得していただけます。おすすめです!

技術法務のススメ 事業戦略から考える知財・契約プラクティス

知財部に配属されて1年が経過したころに、知財戦略や知財マネジメントに関する知見を得るために買いました。著者は、池井戸潤氏著「下町ロケット」に登場する神谷弁護士のモデルになった鮫島先生です。
知財法やOA対応などではなく、経営における知財の考え方を教示してくれる本です。技術のコモディティ化などについて、考えさせられました。

改訂10版 化学・バイオ特許の出願戦略 (現代産業選書―知的財産実務シリーズ)

知財部3年目に転職をする際に、当時の社内弁理士の方からおすすめされました。知財部員として明細書を読むうえで必要な知識(判例・言葉の選び方や考え方)がわかりやすくまとめてあります。加えて、化学・バイオ系に特有のポイント(特に、用途発明について)をわかりやすくまとめてあります。
知財部員として一人前に働くことを目指す方は、必読の1冊だと思います!

弁理士試験関連

改訂6版 解説 特許法 (現代産業選書 知的財産実務シリーズ)

◎主要目次
序章
第1章 特許法の法目的(第1条)
第2章 特許要件(49条各号)
第3章 特許出願から特許権発生までの手続き
第4章 特許権発生前の保護
第5章 特許権
第6章 特許権の存続期間(67条1項)及び延長登録制度(67条2項~67条の8)
第7章 特許発明の技術的範囲
第8章 特許権の侵害
第9章 実施権
第10章 特許異議申立制度
第11章 審判制度
第12章 特許法における行政処分に対する不服申立
第13章 再審制度
第14章 パリ条約に基づく優先権制度
第15章 特許協力条約に基づく国際出願の特例
第16章 総則
第17章 刑事罰など

弁理士試験のスタンダードな参考書。単元ごとに学習の指針や条文の趣旨、主体、客体、実務の話など、一つの単元を多方面から見ることができます。日々の勉強の知識の補充にぴったりです!

図録 知的財産法

イラストが豊富でありながら、的確にポイントを押さえている良書。特に著作権についてわかりやすくまとめてあります!知財本は文章が多い傾向にありますが、その点を意識してか、理解しやすさを意識してまとめられているように思います。知財経験がある方でも楽しく読むことができるはずです!

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コメント

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