特許庁が公開している特許行政年次報告書2025年版を備忘録としてまとめます。
掲載する図表のうち引例元の記載をしていないものは下記参照元から引用しております。
参照元:https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2025/index.html
グラフで見る国内外の動向
●出願件数
国内出願:約30万件
PCT出願:約4.6~4.7万件
●審査請求件数
約22.8万件
●First Actionと権利化までの期間の推移

★FAまでの平均は約9か月。特許査定までは約13か月

★特許査定件数は約18.4万件で、特許査定率は76.3%
特許出願件数に対する特許登録件数の割合(特許登録率)は増加傾向。
これらの傾向から、出願人による特許出願の厳選が進んでいることや、企業等における知的財産戦略において量から質への転換が着実に進んでいることが窺える。
●PCT出願


他国と日本を比較すると、PCT出願件数、5庁における出願件数はともに中国>アメリカ>日本になっている。
●5庁間の特許登録状況
日本:日本の出願人は76%。※外国人の出願比率は22.7%
アメリカ:アメリカの出願人は47%
中国:中国の出願人は89%

●一次審査通知までの期間と最終処分期間

日本:一次審査通知までは9.4か月で体感とだいたい一致。最終処分は13.8か月
アメリカ:一次審査通知までの期間が約20か月と一番高いが、最終処分までは24か月。短期間で最終の結論を出す。
欧州:一次審査通知までは5か月と最短だが最終処分までは約25か月と最長。
中国:13.2か月/16か月。予想以上にしっかり運用されていそう。
●主要特許庁の特許査定率

・日本の特許査定率は74~75%。3/4は特許査定になっていてあまり変動しない
・アメリカは日本より若干多いが変動も大きい
・中国は50%程度で1/2しか特許査定にならない

・日本→外国 の出願ではアメリカが最も多く7.2万件、次いで中国。

一方、外国→日本ではアメリカが最も多いが時点は欧州、3番目が中国。




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