こんにちは、私は手の震え、振戦を患っている社会人男性です。
ここまでたどり着いたということは、この症状について悩んでいる当事者であるか、身近に悩んでいる人がいるか、或いは手の震えを持っている人と出会ってこの症状に興味をもったか、などでしょう。
この症状の当事者として、これまでの人生やどんなふうに向き合ってきたかをざっくばらんに書いておりますので、よければ最後までご拝読ください。
なお、本記事は医療的な解決策を提示するものではありません。私自身医療関係者ではありませんのでその点ご了承ください。
症状について
まず振戦とは震えのことで、本態性とは原因がわからないというような意味です。つまり本態性振戦とは、原因が分からないけど震えが起きてしまう症状のことです。病気の細かな定義はクリニックなど別のWebサイトを参照ください。
例えばおじいちゃんやおばあちゃんの手が震えているのを見たことはないですか?あれと同じだと思ってもらえばよいです。
私の場合は両手の震え、緊張した場合には足と声も震えます。手は意識してなくとも常に震えています。
震えの症状としてはそれほど強くはないので致命的な支障があることはほぼないのですが、それでも色々と不都合ややりにくさを感じることはあります。
悩んだこと、苦しんだこと
小中学生の頃は大きな問題はありませんでした。手が震えていることでいじられたりしましたが、生きにくいと感じたことはあまりなかったです。例えば裁縫のときに針穴に糸を通すのが難しいとか、板書するときにうまく書けないとかはありましたが。吹奏楽で打楽器をしていましたが、それには特に影響はなかったです。
高校生~大学生になると大きな障害になりました。
まず、手が震えるため手先を使う仕事はできません。その点で将来の選択肢をかなり狭められました。私は理系に進みたかったですが、繊細な作業はできないのでどうしようかと悩んだものです。今思えばそこまで悩まなくてもよかったように思えますが、当時高校生の僕からしたら、この手の震えにコンプレックス・劣等感を感じてたんですね。
大学生になり、生物化学系の学部に進学しました。ここでの実験活動はかなり苦労しました。例えばピペットを使う作業、試薬を正確に秤量する作業、分析機器を扱う作業など、手が震えているためにうまく行かない場面は多々ありました。この歳になると神経内科に通って震えを止める薬を処方してもらっていましたが、そういった薬は副作用で血圧が下がったり気分が悪くなるもので、精神的にしんどさがありました。
いよいよ就活となった際、私は推薦で1社しか受けませんでした。それは、この手の震え、緊張したら足や声まで震えてしまうことから、集団面接などで圧倒的に不利だと思ったからです。というか、実際不利です。どうしても落ち着きがない、あがり症などといったように見えますからね。
仕事は知的財産系を選びました。これなら今まで学んだ知識を活かせるし、震えが関係ないからです。
研究開発職をしてみたい気持ちもありましたが、この症状を抱えている以上難しいため諦めました。
向き合い方について
この病気ともかれこれ30年以上付き合っていますが、私なりの向き合い方があります。
それは、「気持ちを静める」ということです。手の震えはそれほど問題にならない仕事ですが、それでも人前でプレゼンすることはありますし、細かな作業をすることはあります。そういったとき、深呼吸し気持ちを落ち着かせるのです。そうすることで過度な緊張状態にならないようにしています。
また、私の場合はかれこれ10年近く震え防止の薬は飲んでいません。心療内科にも通っていません。よくないことかもしれませんが、私の中ではこの病気と折り合いがついていて、今更薬を飲んでまで止めようという気持ちにはなれないのです。
振戦で悩んでいる方へ
自分だけ手の震えがあって人よりも劣っている、永遠に震えるのだろうか、震えのせいでやりたい仕事ができないのではないか、など、様々な悩みがあるかと思います。私自身親に相談しても理解してもらえず、自分でどうにかできるものではなく、かなり振り回されました。
この病気はまだ完全な治療方法はないので、自分なりにうまく向き合うしかないと思っています。
症状を緩和するためにどうするか、という視点と、
症状があるからどうするか、という視点 の2つの視点を持つことで、折り合いをつけやすくなりますよ。
例えば緩和するための自分なりのリラックスの仕方を追及するとか、半夏厚朴湯などの漢方薬を飲んでみるとか。
症状があるからできないことがある、と受け止めることも大事です。最初は苦しいですが、時間が気持ちの折り合いをつけてくれます。
おわりに
震えで悩んでいるのはあなただけじゃありません。少なくともここに一人、さんざん振り回されてきた人間がいます。そんな人間でも折り合いをつけてちゃんと働けています。一人で悩まず、理解してくれる人を見つけることが大切です。本当につらい場合は心療内科の先生に相談をしましょう。ちゃんとした病気であり、決してないがしろにされることはありません。
つらくなったときにはここに戻ってきてください。




コメント
こんにちは、参考になりました。ありがとうございます。