こんにちは!タコパットへようこそ。運営者の〇〇です。
「この実験データ、論文にまとめようかな…」 「研究成果を、特許として出願するってどういうことだろう?」
研究室に配属された皆さんなら、一度はこのようなことを考えたことがあるのではないでしょうか。日々、実験や解析に明け暮れる中で生まれた新しい技術やアイデア。それを論文として発表することはもちろん大切ですが、特許として保護することで、その発明を社会に還元し、さらに大きな価値を生み出すことができます。
しかし、いざ特許となると、手続きが複雑そう、費用が高そう、そもそも自分の発明に特許価値があるのかわからない…と、一歩踏み出せない方も多いかもしれません。
今回の記事では、大学の研究成果を発明として発掘し、特許として出願するまでの流れと、その戦略について、分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、以下の内容がスッキリと理解できます。
- 論文と特許の違い:それぞれのメリットとデメリット
- 発明を発掘するための3つの視点
- 「特許出願」から「特許取得」までの具体的な流れと注意点
- 大学での特許出願のルールと、卒業後のキャリアへの活かし方
この記事を読み終える頃には、あなたの研究が持つ可能性を最大限に引き出すための道筋が見えてくるはずです。さあ、一緒に研究成果を「知的財産」という形で社会に届けましょう!
1. 論文と特許の違い:研究成果の2つのゴール
あなたの研究成果は、大きく分けて**「論文」と「特許」**という2つの形で世の中に発表されます。
- 論文:新しい学術的な知見や研究結果を、社会全体で共有することを目的としています。
- メリット:学術的な評価や名声が得られる。
- デメリット:誰でも自由に内容を利用できるため、ビジネスには直接結びつきにくい。
- 特許:新しい技術や発明を、一定期間(出願から最長20年間)独占することを目的としています。
- メリット:その技術を独占的に利用でき、ビジネスに活用したり、他社にライセンス供与したりできる。
- デメリット:出願手続きが複雑で費用がかかる。技術の内容が公開される。
どちらも重要な知的活動の成果ですが、その目的と性質は大きく異なります。
重要なのは、論文発表は特許出願前にすると、特許の要件である「新規性」が失われてしまう可能性があることです。特許出願を少しでも考えているなら、論文発表よりも先に特許出願の手続きを進める必要があります。
2. 発明を発掘するための3つの視点
「自分の研究成果が特許になるのか、どうやって見つければいいの?」
そう考える皆さんのために、日々の研究の中から「発明のタネ」を発掘するための3つの視点を紹介します。
視点1:既存の問題を解決する新しい「方法」や「仕組み」
あなたの研究が、今まで誰も解決できなかった課題を、新しい方法や仕組みで解決しているなら、それは特許のタネかもしれません。
- 例:既存の材料よりも安価で、かつ高性能な新しい触媒を開発した。
視点2:既存の製品や技術を「改良」するアイデア
既存の製品や技術を、より便利に、より効率的にするための改良も、立派な発明です。
- 例:既存の測定装置を、より小型化・高精度化するための新しい構造を考案した。
視点3:新しい「使い方」や「応用方法」の発見
あなたが研究している物質や技術に、今まで知られていなかった新しい使い方や応用方法を見つけたなら、それも特許の対象になる可能性があります。
- 例:今まで廃棄物だった物質が、実は特定の分野で有用な材料として使えることを発見した。
これらの視点で、もう一度自分の研究を見直してみてください。思わぬところに「発明のタネ」が隠されているかもしれません。
3. 大学での特許出願のルールと、卒業後のキャリアへの活かし方
大学に所属している皆さんの発明は、原則として大学に帰属します。そのため、特許出願の手続きは、大学の知的財産部門や産学連携部門が中心となって進められます。
- 大学への相談:まず、自分の研究成果に特許価値があるかも、大学の知的財産部門に相談してみましょう。
- 共同出願:大学での発明は、大学と発明者(あなたや教授)が共同で出願者となるのが一般的です。
- 出願後のキャリア:特許出願の経験は、就職活動において大きなアピールポイントになります。企業は、知的財産に対する意識が高く、自分で発明を生み出せる学生を高く評価します。
4. まとめ:研究者としての価値を高める「特許」という選択
この記事では、理系大学生の研究活動に直結する、発明の発掘と特許戦略について解説しました。
- 論文は「知識の共有」、特許は「技術の独占」が目的。
- 特許出願は、論文発表よりも先に行う必要がある。
- 日々の研究の中に潜む**「問題解決」「改良」「新しい応用」**の視点で、発明を発掘しよう。
- 大学での特許出願経験は、あなたの就職活動や将来のキャリアに大きなプラスになる。
あなたの研究は、単なる単位取得や卒業のためだけにあるのではありません。その研究が持つ可能性を最大限に引き出し、社会に大きな影響を与えるための重要な選択肢が「特許」です。
ぜひ、あなたの研究が、将来の新しい製品やサービスへとつながるように、知的財産という視点を持って研究に取り組んでみてください。
【情報源(ソース)】
- 特許庁「大学における知財活動」
- 独立行政法人日本学術振興会「研究者のための知的財産マニュアル」
- 日本弁理士会
【免責事項】 この記事は、一般的な情報提供を目的としており、法的助言を提供するものではありません。個別の事案については、必ず大学の知的財産部門や弁理士にご相談の上、ご判断ください。


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