商品で見る特許の第5弾です。
特許を見ることで、その企業の強みであったり、どのような研究に力を入れているかなどが見えてきます。
普段意識することはあまりないですが、私たちが目にする商品には特許がありふれています。
そんな特許を見ていこう、という企画です。
トイレ用の液体洗浄剤
HPにニュースリリースが出ていたので引用します。
ライオン株式会社(代表取締役社長・竹森 征之)が発明した「消臭・防臭柔軟剤」及び「トイレ用の液体洗浄剤」の特許が、公益社団法人発明協会主催の令和5年度関東地方発明表彰において「発明奨励賞」を受賞しましたのでご報告いたします。
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2.トイレ用の液体洗浄剤
■ 受賞特許
・特許番号:特許第7170528号
・技術分野:トイレ用の液体洗浄剤
■ 発明の概要
本発明は、界面活性剤、特定のキレート剤2種、溶剤(フェノキシエタノール)を組み合わせることにより、生活者が最も気にしている便器のフチ裏汚れに対する洗浄性と便座を洗浄する際の拭き取りやすさに優れたトイレ用の液体洗浄剤の開発に関するものです。■ 開発の背景
トイレ掃除は、専用洗浄剤を吹きかけて洗浄ブラシ等で擦る方法が一般的ですが、生活者が特に気にしている便器のフチ裏は洗浄ブラシが届きにくく、掃除をしにくいことに加え、汚れも頑固なことが多く、現状の掃除方法に満足が得られていないことがわかりました(図5)。フチ裏の汚れの主原因である尿汚れは無機金属塩、クレアチニン、尿素等であり(図6)、放置すると強固な尿石汚れに変化することから、普段から小まめに掃除することが重要であり、手軽に使用でき、かつ尿汚れに対し優れた洗浄性をもつ洗浄剤が求められていました。
そこで本技術の開発者らは、尿汚れの洗浄性に優れるとともに、便座の掃除において拭き取りやすさにも優れるトイレ用の洗浄剤の開発に着手しました。■ 発明の独自性
「消臭・防臭柔軟剤」「トイレ用の液体洗浄剤」の特許が令和5年度関東地方発明表彰「発明奨励賞」を受賞
フチ裏汚れの主原因である尿汚れに対し、種々のキレート剤を用いた洗浄試験を行ったところ、エチレンジアミン四酢酸(以下EDTA)とクエン酸(以下CA)のキレート剤を特定比率で併用することで優れた洗浄性を示し、また便座の掃除における拭き取り性も両立することを見出しました。
更に、尿汚れに含まれる共役系化合物であるクレアチニンと溶剤のスタッキングにより、キレート剤が浸透しやすい状態になることに着目し、種々の溶剤を検討した結果、フェノキシエタノールを組み合わせることで特異的な洗浄効果が得られることを見出しました(図7)。
本発明により、トイレ掃除の中で生活者が最も不満に感じている便器のフチ裏掃除に対して“こすらず洗い”を謳えるほどの高い洗浄力と、便座の掃除における拭き取りやすさを両立するトイレ用洗浄剤を開発し、面倒なトイレ掃除の簡便化を実現しました。





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